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『クリムト 』

『クリムト 』

私の自画像はない。自分自身に興味がない。
むしろ他人、特に女性に強く惹かれるのだ。

「マルコヴィッチの穴」「危険な関係」の実力派ジョン・マルコヴィッチが、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍したオーストリアの天才画家グスタフ・クリムトを演じる伝記ドラマ。監督は「見出された時-「失われた時を求めて」より-」のラウル・ルイス。
 1900年、パリ万博に出品されたクリムトのスキャンダラスな絵画は、保守的なウィーンでの酷評をよそに賞賛をもって迎えられる。その会場で、美しい女性レアを目にして心奪われたクリムトは、恋人ミディの嫉妬にもかかわらず、文化省の書記官の計らいで、レアとの密会を果たし、彼女の肖像画を描く約束を取り付ける。その後ウィーンに戻ったクリムトは、国からの助成金を打ち切られたことでますます反発を強め先鋭的になっていく。恋人ミディ、絵のモデルたち、そして“宿命の女(ファム・ファタール)”レア、愛に奔放なクリムトの心は次第に現実世界を飛び越えていく…。

作品情報

「クリムト」

◆監督
ラウル・ルイス

◆キャスト
ジョン・マルコヴィッチ
ヴェロニカ・フェレ
サフロン・バロウズ
スティーヴン・ディレイン
ニコライ・キンスキー
サンドラ・チェッカレッリ
ポール・ヒルトン
エルンスト・シュトッツナー
アグライア・シスコヴィッチ

◆制作
オーストリア/フランス/ドイツ/イギリス

◆時間
97分